2021衆院選→2022参院選、地域支持の変化は?

地図
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先週書いたブログにて、2022年参議院議員選挙における比例代表選挙得票率を調べました。そこでは、立憲民主党が第二政党から(特に西日本で)陥落しつつある印象をもったことに触れました。

そこで、昨年執行された第49回衆議院議員選挙の結果と今回2022年7月10日執行の第26回参議院議員選挙の結果を比べ、地域ごとの支持変化を見ます。すると、立民の衰退ぶりと選挙区擁立の重要性が見えてきました。

※政党名は一部箇所を除き、以下の通り略称にて表記します
 自由民主党 →自民
 公明党   →公明
 日本維新の会維新
 国民民主党 →国民
 立憲民主党 →立民
 日本共産党 →共産
 れいわ新選組れ新
 社会民主党 →社民
 NHK党   →N党
 (選挙時の政党名はNHKと裁判してる党弁護士法72条違反で)
 参政党   →参政

この地図を作成するにあたって

この地図を作成するにあたり、以下のように地図を作成しました。
・2021年衆議院議員選挙の得票率地図を作成
 ⇨得票率1位、2位の地図
 ⇨作成ルールは前回と同じ(以下リンク)
  地図作成において留意すること
・2022年参議院議員選挙と2021年衆議院議員選挙の地図を比較し、変化を確認
・得票率データの出典は47都道府県HP(以下表)に記載の投開票結果データによる

都道府県HPアドレス
北海道https://www.pref.hokkaido.lg.jp/hs/senkyokankeidate/
青森https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/senkan/
岩手https://www.pref.iwate.jp/iinkai/senkyo/kekka/index.html
宮城https://www.pref.miyagi.jp/life/8/41/129/index.html
秋田https://www.pref.akita.lg.jp/pages/genre/54477
山形https://www.pref.yamagata.jp/kensei/senkyo/kakushu_kekka/shuugiinsangiiin/index.html
福島https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/62010a/senkyozyoho.html
茨城https://www.pref.ibaraki.jp/somu/shichoson/senkyo/senkan/index2.html
栃木https://www.pref.tochigi.lg.jp/kensei/senkyo/yotei-kekka/index.html
群馬https://www.pref.gunma.jp/07/u0101043.html
埼玉https://www.pref.saitama.lg.jp/kurashi/senkyo/index.html
千葉https://www.pref.chiba.lg.jp/senkan/
東京https://www.senkyo.metro.tokyo.lg.jp/election/
神奈川https://www.pref.kanagawa.jp/docs/em7/cnt/f5/index.html
新潟https://www.pref.niigata.lg.jp/site/senkyo/
富山https://www.pref.toyama.jp/500/kensei/kenseiunei/senkyo/iinkai/gs_kekka.html
石川https://www.pref.ishikawa.lg.jp/senkan/index.html
福井https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/senkan/index.html
山梨https://www.pref.yamanashi.jp/kensei/senkyo/yote/index.html
長野https://www.pref.nagano.lg.jp/senkan/kensei/soshiki/soshiki/kencho/senkyo/index.html
岐阜https://www.pref.gifu.lg.jp/soshiki/14301/#kekka
静岡https://www.pref.shizuoka.jp/senkan/index.html
愛知https://www.pref.aichi.jp/soshiki/senkyo/0000087359.html
三重https://www.pref.mie.lg.jp/SENKAN/HP/p0019100036.htm
滋賀https://www.pref.shiga.lg.jp/senkyo/kokusei/
京都https://www.pref.kyoto.jp/senkyo/kekka.html
大阪https://www.pref.osaka.lg.jp/senkan/shokai.html
兵庫https://web.pref.hyogo.lg.jp/si01/pa25_000000001.html
奈良https://www.pref.nara.jp/1701.htm
和歌山https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/010600/wsenkan/wsenkan.html
鳥取https://www.pref.tottori.lg.jp/220330.htm
島根https://www.pref.shimane.lg.jp/senkyo/
岡山https://www.pref.okayama.jp/soshiki/156/
広島https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/117/
山口https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/soshiki/176/25854.html
徳島https://www.pref.tokushima.lg.jp/kenseijoho/senkyo/5020066/
香川https://www.pref.kagawa.lg.jp/senkyoi/senkyoseido/senkyo_kekka/kfvn.html
愛媛https://www.pref.ehime.jp/e60700/1696/kakoindex.html
高知https://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/270101/
福岡https://www.pref.fukuoka.lg.jp/life/8/62/275/
佐賀https://www.pref.saga.lg.jp/list00715.html
長崎https://www.pref.nagasaki.jp/bunrui/kenseijoho/senkyojoho/senkyokekka/toukaihyo/
熊本https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/147/#ka_headline_5
大分https://www.pref.oita.jp/site/senkyo/list10172-10631.html
宮崎https://www.pref.miyazaki.lg.jp/kense/senkyo/kokuse/index.html
鹿児島http://www.pref.kagoshima.jp/kensei/senkyo/senkyokekka/index.html
沖縄https://www.pref.okinawa.lg.jp/site/senkan_i/event/kakosenkyotokusetu.html
表:2021年衆院選得票データの出典

【2021年衆院選】各都道府県および北海道14振興局、全国各市区町村の得票率1位政党は?

まずは2021年衆議院議員選挙の比例代表において、得票率1位となった政党の地図がこちらです。尚、都道府県単位の図は右下、市区町村単位は中央です。

図:2021年衆院比例代表選挙得票率1位政党
※都道府県単位:右下、市区町村単位は中央

上の地図の通り、2022年参院選と同じく、自民がほぼ全国を席巻維新も大阪府・兵庫県で得票率1位を取っています。
そんな中で状況が異なるのは沖縄県の各市町村です。2022年参院選では、沖縄県においてもほぼ全ての市町村が自民1位でした。ですが、2021年衆院選では自民公明立民の差はほぼ無く、得票率1位となった市町村も3党+社民で分散する結果でした。

政党得票数得票率1位となった主な自治体
自民147517.000 23.77%那覇市・うるま市・宮古島市(他13市町村)
公明129467.000 20.86%名護市・南城市・石垣市(他15町村)
立民125113.182 20.16%沖縄市・南風原町・与那原町・恩納町・今帰仁村
共産60151.000 9.69%なし
社民53666.000 8.65%読谷村・北中城村
表:沖縄県における2021年衆院選の得票データ(1位~5位)

また北海道も、振興局別で見た場合、空知総合振興局ならびに胆振総合振興局においては、1位自民と2位立民の差はあまりありません。

政党得票数得票率1位となった主な自治体
自民49959.000 32.64%岩見沢市・滝川市・芦別市(他12市町)
立民44652.172 29.18%夕張市・砂川市・深川市(他6市町)
表:空知総合振興局における2021年院選の得票データ(1位~2位)
政党得票数得票率1位となった主な自治体
自民53995.000 29.39%苫小牧市・豊浦町・厚真町(他5町)
立民52565.123 28.61%室蘭市・登別市・伊達市
表:胆振総合振興局における2021年院選の得票データ(1位~2位)

北海道(空知・胆振2振興局)・沖縄県を除き、そんな中で自民維新以外の党が得票率1位となった自治体は以下12市町村のみでした。
立民が1位:北海道北広島市・上川町・
         音威子府村・足寄町
      岩手県奥州市
      長野県立科町・長和町
公明が1位:長野県平谷村
      福岡県糸田町・川崎町・大任町
      鹿児島県大和村

地図から見えてくることをまとめるは以下の通りです。
ほぼ全国的に自民一強
大阪府、兵庫県南部、奈良県の一部は維新強し
北海道の一部は自民立民で競う
沖縄は自民公明立民で競う

【2021年衆院選】各都道府県および北海道14振興局、全国各市区町村の得票率2位政党は?

続いて得票率2位の政党を現した表です。尚、都道府県単位の図は右中央あたり、市区町村単位は中央です。

図:2021年衆院比例代表選挙得票率2位政党
※都道府県単位:右中央、市区町村単位は中央

上の地図とデータを地域別にまとめていきます。

東日本

東日本では、自民立民の得票率1位・2位が明確です。下表の通り、都道府県単位では立民は得票率3位の政党から得票率を大きく離していることからも明確です。そして多くの県で得票率3位に公明が入っています。

都道
府県
1位
政党
得票率2位
政党
得票率3位
政党
得票率
北海道自民33.60%立民26.58%公明11.46%
青森県自民43.24%立民23.77%公明11.02%
岩手県自民35.50%立民29.23%公明9.21%
宮城県自民37.40%立民22.87%公明11.44%
秋田県自民45.23%立民21.27%公明10.80%
山形県自民41.73%立民20.90%公明12.41%
福島県自民37.88%立民25.74%公明11.22%
茨城県自民38.07%立民20.17%公明14.05%
栃木県自民38.12%立民24.47%公明11.69%
群馬県自民38.38%立民20.16%公明14.29%
埼玉県自民32.51%立民23.56%公明13.26%
千葉県自民35.46%立民22.06%公明12.41%
東京都自民31.02%立民20.06%維新13.32%
神奈川県自民34.16%立民22.18%維新12.50%
新潟県自民43.94%立民24.19%公明8.69%
富山県自民45.67%維新18.40%立民12.73%
石川県自民44.10%立民18.35%維新14.42%
福井県自民45.86%立民20.86%公明9.49%
山梨県自民39.67%立民24.83%公明11.69%
長野県自民34.96%立民26.25%公明10.29%
岐阜県自民40.27%立民20.57%公明11.60%
静岡県自民39.28%立民20.91%公明11.32%
愛知県自民35.93%立民22.38%公明11.33%
三重県自民36.33%立民24.98%公明13.81%
表:東日本各県における2021年衆院選の得票率(1位~3位)

唯一の例外が富山県です。維新立民を引き離し、富山市や人口2位の高岡市で自民に次ぐ得票率2位となっています。

政党得票数得票率2位となった主な地域・自治体
維新87171.000 18.40%富山市・高岡市・中西部
立民60284.319 12.73%黒部市・滑川市・東部
表:富山県における2021年院選の得票データ(2位~3位)

市町村単位で見た場合も、多くの市区町村にて立民、一部の市町村にて公明が得票率2位であり、自民を含めた3党でほぼ全ての市区町村が網羅されます(富山県を除く)。富山県を除けば、前述の3党以外が得票率2位となったのは以下の6市区村に限られます。
維新が2位:東京都千代田区・北区
       石川県金沢市・野々市市
国民が2位:茨城県日立市・東海村

近畿

近畿地方では全県で維新自民がいずれかが得票率1位・2位を占めています。

都道
府県
1位
政党
得票率2位
政党
得票率3位
政党
得票率
滋賀県自民35.07%維新21.25%立民15.75%
京都府自民29.15%維新23.00%立民13.71%
大阪府維新42.51%自民20.41%公明13.37%
兵庫県維新32.08%自民27.40%立民13.36%
奈良県自民30.60%維新28.07%立民13.94%
和歌山県自民33.84%維新21.48%公明15.82%
表:近畿各県における2021年衆院選の得票率(1位~3位)

市町村単位においても維新自民の2強状態です。そんな中で、滋賀県東部(米原市付近)は立民が、奈良県南部(十津川村など)は公明が得票率2位となり、維新を上回ります。ここまでに出た4党以外が得票率2位となった自治体は京都府伊根町(共産が2位)しかありません。

西日本

西日本も東日本と同様、多くの県で自民立民が得票率1位・2位です。そして、得票率3位に公明が入っています。ですが、2位と3位の得票率を見ると、西日本の方がその差が小さい県が多いことがわかります。

都道
府県
1位
政党
得票率2位
政党
得票率3位
政党
得票率
鳥取県自民36.53%立民23.74%公明16.48%
島根県自民42.53%立民22.03%公明12.70%
岡山県自民37.81%立民19.75%公明15.91%
広島県自民45.86%立民16.99%公明12.34%
山口県自民49.61%立民14.65%公明14.38%
徳島県自民35.76%維新17.04%立民15.59%
香川県自民39.85%国民16.42%立民13.11%
愛媛県自民41.05%立民18.58%公明14.21%
高知県自民37.97%立民21.68%公明14.99%
福岡県自民32.97%立民19.34%公明17.34%
佐賀県自民41.35%立民25.80%公明12.79%
長崎県自民37.14%立民19.72%公明15.74%
熊本県自民40.76%立民19.11%公明17.09%
大分県自民36.45%立民22.44%公明14.09%
宮崎県自民38.87%立民17.21%公明16.24%
鹿児島県自民41.33%立民20.71%公明14.25%
沖縄県自民23.77%公明20.86%立民20.16%
表:西日本各県における2021年衆院選の得票率(1位~3位)

例外が3県あり、徳島県・香川県・沖縄県です。
徳島県は維新が徳島市を含む東部市町で存在感を見せ、全県での得票率2位に食い込みました立民は主に西部山岳地帯の市町村にて得票率2位となり、全県での得票率3位となりました。公明は南部で支持が厚く、3党で2位争いの様相です。

政党得票数得票率2位となった主な地域・自治体
維新54800.000 17.04%徳島市・東部地域(計8市町)
立民50130.958 15.59%三好市・西部地域(計10市町村)
公明46420.000 14.43%牟岐町・南部地域(計6町)
表:徳島県における2021年院選の得票データ(2位~4位)

香川県においては、国民が得票率2位となり、得票率も3位以降にやや差をつけています。以降、立民公明の順ですが、得票率2位となった地域の分布をみると、小選挙区の区割りと似ていることが分かります。やはり、選挙区で擁立した政党は比例でも伸びるということでしょう。
・香川1区(高松市など):小川氏(立民)が当選
・香川2区(丸亀市など):玉木氏(国民)が当選
・香川3区(観音寺市など):共産が擁立→公明が得票率2位に

政党得票数得票率2位となった主な自治体
国民72739.265 16.42%丸亀市・坂出市・さぬき市(他7市町)
立民58071.716 13.11%高松市・善通寺市・土庄町・小豆島町
公明51723.000 11.67%観音寺市・三豊市・直島町
表:香川県における2021年院選の得票データ(2位~4位)

沖縄県については得票率1位の欄で触れているので、ここでは詳述しません。
得票率1位争いでは沖縄本島内での地域性がややありましたが、得票率2位政党の地域性はほぼ無いです。島嶼部は自民or公明、という位です。

徳島県、香川県、沖縄県以外の西日本各県において、市町村単位でも、多くの市区町村にて立民、一部の市町村にて公明が得票率2位であり、自民を含めた3党でほぼ全ての市区町村が網羅されます。例外は以下2市町しかありません。
維新が2位:広島県坂町
国民が2位:長崎県長崎市

【2021年衆院選】まとめ

2021年衆議院議員選挙の地域性をまとめると以下でしょうか。地域差というよりも、立民が第二政党としてまだ元気だったという印象が強いです。
自民全国で1人勝ち、沖縄で競る、大阪とその周辺で2位に甘んじる
 ~大きな差~
立民沖縄で1位争い、ほぼ全国で2位を確固、近畿で伸びず
 ~大きな差~
公明沖縄で1位争い、全国で2位を追う
維新大阪とその周辺で1人勝ち、富山・徳島で2位も他は…
 ~大きな差~
共産高知・東京で2位争い
国民香川で2位争い先行、全国的にはまだまだ…
れ新:全国的に1・2位を争う地域はまだない
 ~大きな差~
社民:沖縄で2位争いに加わりたい、全国的には伸びず
N党:伸びず

【2021年衆→2022参】各党の得票率変化は? 地域ごとの特徴は?

2021年の状況を見たところで、本題の2021年衆議院議員選挙の結果と2022年参議院議員選挙における地域ごとの支持変化を見ていこうと思います。

得票率1位の政党は自民(大阪付近で維新)で支持変化はありませんので、ここでは流します。ということで、再掲ですが、2選挙の比例代表得票率2位政党の図を並べてみます。

図(再掲):2021年衆院比例代表選挙得票率2位政党
※都道府県単位:右中央、市区町村単位は中央

↓8か月後

図:2022年参院比例代表選挙得票率2位政党
※都道府県単位:右中央、市区町村単位は中央

2枚の図を見比べると、青色=立民が得票率2位の地域が減っていることが明らかです。他に見えてくることも以下に羅列します。
ピンク=公明が秋田と関東・東海・西日本で得票率2位の地域拡大
緑色=維新が秋田と関東・東海・北陸・近畿で得票率2位の地域拡大
黄色=国民が山形・愛知で得票率2位の地域拡大
紫色=共産が高知で得票率2位の地域拡大

得票率のデータでも同様でしょうか? 以下の表にまとめます。まずは全国での得票率変化です。国民の1.44%増を除き、ほぼ全ての政党が±1%の変化に留まっています。そんな中で立民のみ7.23%減と一人負け状態です。

政党21衆
得票率
22参
得票率
得票率
変化
順位
変動
自民34.65%34.42%-0.23%1→1
維新14.01%14.79%0.78%3→2
立民20.00%12.77%-7.23%2→3
公明12.38%11.66%-0.72%4→4
共産7.25%6.82%-0.43%5→5
国民4.51%5.96%1.44%6→6
れ新3.86%4.37%0.52%7→7
参政非設立3.33%N/A-→8
社民1.77%2.37%0.60%8→9
N党1.39%2.36%0.98%9→10
表:政党ごとの2021年衆院選→2022年参院選の得票率変化
※得票率変化:22参得票率 – 21衆得票率

次に、先に触れた秋田・山形・愛知・高知各県、そして立民が得票率2位から陥落した各都道府県の政党ごとの得票率変化です。
維新2位となった多くの都道府県で得票率が全国平均を1%以上上回る上昇
共産2位となった高知では3.59%増と、著しい得票率上昇
国民注目した山形・愛知で著しい得票率上昇
公明得票率に大きな変化はないものの、西日本では減少幅の大きい県も
立民地域関係なく得票率大幅な減少

都道
府県
維新
得票率
変化
維新
順位
変化
立民
得票率
変化
立民
順位
変化
公明
得票率
変化
公明
順位
変化
共産
得票率
変化
共産
順位
変化
国民
得票率
変化
国民
順位
変化
全国0.78%3→2-7.23%2→3-0.72%4→4-0.43%5→51.44%6→6
秋田5.39%5→3-9.50%2→2-0.29%3→4-0.51%4→5-0.43%6→6
山形3.31%6→5-10.40%2→2-3.39%3→4-0.85%5→63.36%4→3
茨城3.38%4→2-9.46%2→4-0.82%3→30.03%6→60.23%5→5
栃木2.49%4→2-11.76%2→3-0.17%3→40.01%5→61.54%6→5
群馬0.71%4→4-7.92%2→3-1.73%3→2-0.87%5→52.24%7→6
東京0.53%3→2-7.45%2→3-1.12%4→4-1.05%5→51.85%7→6
神奈川3.27%3→2-8.98%2→3-0.35%4→4-0.21%5→51.44%6→6
福井3.71%4→2-11.21%2→3-0.58%3→4-0.75%5→62.49%6→5
静岡1.74%4→2-10.71%2→40.02%3→30.42%6→6-0.08%5→5
愛知1.56%4→3-9.79%2→2-0.16%3→4-0.69%5→65.39%6→5
鳥取1.56%4→4-9.65%2→3-0.72%3→2-0.19%5→50.64%7→6
岡山0.96%4→3-9.57%2→4-0.23%3→2-0.34%5→50.82%6→6
広島0.36%4→4-5.65%2→31.03%3→2-0.13%5→61.63%6→5
山口1.03%4→3-6.83%2→4-0.25%3→2-0.63%5→62.12%7→5
愛媛0.04%4→4-8.50%2→3-0.25%3→2-0.77%5→60.76%6→5
高知3.68%5→4-13.95%2→5-1.48%3→33.59%4→22.32%6→6
福岡0.06%4→4-5.55%2→3-2.91%3→2-0.60%5→61.61%6→5
長崎3.65%5→4-6.92%2→3-2.01%3→2-0.55%6→6-3.80%4→5
熊本3.92%4→3-9.57%2→4-2.71%3→2-0.51%5→6-0.50%6→8
宮崎-1.62%4→4-2.74%2→3-1.43%3→2-1.14%5→60.78%6→5
表:都道府県毎政党別2021年衆院選→2022年参院選の得票率変化
※得票率変化:22参得票率 – 21衆得票率
赤字青字:全国平均より1%以上上昇(減少)幅が大きいことを表す
太字:注目される数値

【2021年衆→2022参】まとめ

これまでまとめてきたように、以下のことが見て取れます。
維新維新の集票力向上と立民の衰退により得票率全国2位
 ⇨全国の多くで得票率上昇
公明立民の衰退により図らずも西日本での得票率2位
 ⇨西日本の得票率減少幅は全国平均より大きいのも事実
共産選挙区での共産候補擁立効果と立民の衰退で高知で得票率2位
 ⇨他都道府県では得票率に目立つ変化なし
 ⇨徳島・高知選挙区での立民候補擁立なしも影響
国民選挙区での国民候補擁立効果もあって力向上
 ⇨山形・愛知では国民現職候補擁立→再選、比例でも得票率は著しく上昇
 ⇨他都道府県でも得票率上昇
立民立民自身の衰退により得票率全国3位
 ⇨地域での得票率の差に特徴なく軒並み減少

立民の衰退の変遷がここまできれいに地図に表れていたことに驚きました。また、維新の伸長も地図にきれいに表れていましたが、以前よりメディアで言われている通りの結果であり、特に驚きはありません。
個人的には2点注目しています。
1つ目は、国民の伸長維新を上回る得票率の上昇であること、また愛知県三河地域などで得票率2位に浮上し地図でも目立っていることなど、じわじわと存在感が増すような気配があります。
2つ目は、選挙区での擁立が比例の得票率に多分に影響していることです。特に高知での共産の得票率2位浮上は、選挙区での擁立が影響した分かりやすい一例です。ここから、2枚の地図を比較するにあたっては、「選挙区で候補が擁立されているか?」を頭の隅に入れて考察することが重要と考えます。尚、今回は「選挙区に擁立することもその政党の力量」と考え、あえてこの影響は無視して、純粋に地図上の変化に注目してまとめていきました。

お読みいただき、ありがとうございました!

更新履歴

2023年5月2日:目次を付加しました